東京都で29日に新型コロナウイルスの感染者が221人確認され、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客らも含めた国内の感染者が累計で10万人を超えた。1月中旬に国内で初めて感染者が確認されてから9カ月余り。今も全国で連日300~700人ほどが新たに確認されており、感染者の増加に歯止めがかからない状況だ。
自治体などの発表をもとに集計した。国内の感染者は3月下旬から増え始め、4月16日に1万人を超えた。5月から6月にかけていったん落ち着いたものの、7月から再び急増。7月末から8月上旬には感染確認が1日に1500人を超えることもあり、8月10日には国内の感染者は累計で5万人を超えた。
直近では、感染者が1万人増えるのに18日かかった。8日間で1万人を数えた8月上旬と比べれば増加のペースは鈍っているものの、一定数の感染が続いている。飲食店や病院、福祉施設、学校関連などのクラスター(感染者集団)も各地で相次いでいる。
都道府県別にみると、東京都が3万人を超え、全国の3分の1近くを占める。続いて大阪府が1万2千人、神奈川県が8千人に上り、愛知県で6千人、埼玉、福岡の両県も5千人を超えるなど、大都市やその周辺で感染者の増加が目立つ。
沖縄県では感染者が3千人を超え、北海道や宮城県で10月下旬になって1日あたりの感染者が最多を更新するなど、地方で感染が再拡大する兆しもある。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル